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マーケティングに必ず取り入れたいゲーミフィケーションとは
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マーケティングに必ず取り入れたいゲーミフィケーションとは
マーケティングに必ず取り入れたいゲーミフィケーションとは
スマホの普及と同じぐらいのタイミングで「ゲーミフィケーション」の概念も登場し、今に至るまで様々な企業によって取り入れられてきました。本記事ではゲーミフィケーションの解説に加え、その活用法やメリットについて事例も交えながら考えていきたいと思います。
ゲーミフィケーションとは
ゲーミフィケーション(Gamification)とはゲームとはほとんど無関係な製品・サービスにゲームの要素を追加する(Gamify)ことを指します。
ゲームでは一般的に課題が与えられ、それを達成すると何か報酬が与えられるという形が取られます。報酬は例えばそのゲーム内で使用できるポイントや勲章(バッジ)などが該当します。勲章は自身のプロフィールに載せることでアイデンティティを確立したり他のプレイヤーと差を付けたりすることができます。また、他のプレイヤーとの相対的な順位を見ることができるランキング制も多くのゲームで取り入れられており、競争を煽ることでプレイヤーはより入り込むとされています。これらのようなゲームの要素はユーザーを楽しませ、長期的に惹きつけることができるでしょう。
ゲーミフィケーションの目的・メリット
ゲーミフィケーションの目的は先に述べたように、ユーザーを楽しませ長期的に定着させることです。言い換えると顧客ロイヤリティを向上させ、LTVを上げることが目的です。(関連記事:ライフタイムバリューとは?計算方法やLTVを上げる3つの戦略)
ゲーミフィケーションのメリットとして以下のようなものが挙げられます。
双方向に楽しんで継続利用してもらえる
ゲームの要素を盛り込むことで、ユーザーの継続利用を促すことができます。また、ゲーミフィケーションは交流にも重点を置くためブランドストーリーを一方通行でなく双方向に届けることができます。ブランドについて深く知ってもらうことができ、ロイヤリティの向上が見込めるでしょう。
コンバージョン率が高まる
ユーザーが一定の課題を達成することでポイントやクーポンを配布するため、コンバージョン率が高まります。特に、比較的困難な課題を達成した後に得られるクーポンは多少苦労して手に入れたものであるため利用される傾向が高いと言えます。
周りにシェアしてもらえる
ゲーム要素を楽しいと感じたユーザーはそれを友人などにシェアします。シェアすることでポイントが得られるタイプのものも最近はあります。また、ゲーム同様プレイヤーが増加すると競争も激しくなるため、ユーザーはよりのめり込むことになるでしょう。これはゲーミフィケーションの一つの強みだと言えます。
ゲーミフィケーションの活用方法
ゲーミフィケーションは様々な場面で活用されています。アナログなもので言うと、飲食店のポイントカードもゲーミフィケーションに該当すると言えます。一定量ポイントを貯めると特典がもらえたり、貯めたポイントを後日利用できたりするため、ゲーム性があり古くから多くの企業で取り入れられています。ポイント制度により、ユーザーは特典を得たい、きりのいい地点までポイントを貯めたいと考えるようになり、継続的に利用してくれるでしょう。
また、以前こちらの記事(ロイヤリティのない事業は続かない?Uber Taxiから見るロイヤリティの可能性)でも触れましたが、Uberではポイント及びランク制度を取り入れており、利用するごとにポイントが獲得できたりランクが上がったりの機能がついています。ランク制度により、ユーザーは他のユーザーよりも高いランクに到達したいと考えるようになり、結果としてサービスを積極的に利用するようになります。
その他にも、最近ではガチャ要素を取り入れたサービスもあります。例えば、PayPayでは現在(2022年8月時点)夏期限定で「ペイペイジャンボ」を行っています。対象店舗で決済を行うごとにガチャが行われ、抽選でPayPayポイントが還元されるというもので最大全額還元されるようになっています。ゲーム同様このようなガチャ要素を取り入れることでユーザーは積極的にPayPayを使って買い物をするようになることが予想されます。
ゲーム要素を製品・サービスに取り入れよう
今回紹介したゲーミフィケーションですが、今やほとんどのサービス企業が取り入れていると言っても過言ではありません。一見難しい概念のように感じますが、製品・サービスに少しゲーム要素を加えるだけのことで、顧客ロイヤリティ向上、コンバージョン率向上様々なメリットがあります。自社の製品・サービスにゲーム要素を取り入れ、ユーザーを夢中にさせる取り組みを行ってみてはいかがでしょうか。
少し異なりますが、最近では広告にもプレイアブル広告という形で取り入れられています。こちらの記事(ゲーム広告の闇?プレイアブル広告を悩ませる問題とは?)で紹介しているので是非ご覧ください。
参考:
Gamify “What is Gamification?”
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