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スターバックスがWeb3事業に参入、Starbucks Odysseyとは
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スターバックスがWeb3事業に参入、Starbucks Odysseyとは
スターバックスがWeb3事業に参入、Starbucks Odysseyとは
2022年9月にスターバックスは「Starbucks Odyssey」と呼ばれるサービスを2022年の年末にリリース予定と発表しました。これまで飲食業ではあまり見られなかったNFTを活用したWeb3事業であり、顧客に更なる価値を提供するものとされています。本記事ではStarbucks Odysseyとはどのようなサービスか、またStarbucks Odysseyが市場にもたらす効果についても考えていきたいと思います。
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Starbucks Odysseyとは
前述のように、Starbucks Odysseyとはスターバックスが発表したNFTやブロックチェーンなどWeb3技術を利用した新しいメンバーシップサービスです。現在スターバックスにはStarbucks Rewardsと呼ばれるポイントサービスがあり、Starbucks Odysseyはその拡張プログラムとして配信されるようです。2022年の年末に米国でサービスが開始される予定で、日本でのリリース情報に関してはまだ発表されていません。
「冒険」をテーマにしており、アプリ内で提供されるスターバックスやコーヒーなどに関するゲームやストーリーを進めていくことでNFTのデジタルスタンプを獲得できる仕組みになっているようです。それぞれのスタンプは異なるデザインが施されており価値も異なり、暗号資産だけでなくクレジットカードでの購入もできるようです。集めたスタンプを利用してスターバックスの提供する様々なサービスと交換でき、最大ではコスタリカにある自社農園「ハシエンダアルサシア農園」への招待券とも交換できる予定です。
サービスの目的
これまでスターバックスは「サードプレイス」の提供に努めており、今回のStarbucks Odysseyはその戦略を強化するものだと言われています。サードプレイスとは自宅(ファーストプレイス)、職場・学校(セカンドプレイス)に続く三つ目の居場所を指しており、Starbucks Odysseyではこれをデジタル上にも作ることを目指しています。実際に来店しなくてもスターバックスを更に知ってもらいその雰囲気に浸ってもらうことが一つの目的のようです。
また、Starbucks Odysseyの最大の特徴は獲得したNFTスタンプをアプリ内のマーケットプレイスで売買できる点です。これまでStarbucks Rewardsではクーポンの配信などを行っていましたが、どうしても店と顧客による一方向のやり取りになってしまいがちでした。その点、Starbucks Odysseyではスタンプの売買を通し会員同士が双方向につながりを持つことができます。こうすることで顧客エンゲージメントを高め更にロイヤリティを高めることが可能でしょう。
可能性 / まとめ
これまで飲食店は来店してもらわなければ何も始まらないのが一般的でしたが、Starbucks Odysseyはその構造をWeb3技術の活用により覆そうとしているようです。Web3技術を利用することでデジタル上での双方向のつながりを構築し、顧客のロイヤリティを高めることが目的とも考えられます。「サードプレイス」及び「空間」の提供に重きを置くスターバックスならではのブランディング戦略だと言えるでしょう。
現在米スターバックスはStarbucks Odysseyの事前登録者を募集しています。日本でのリリースについてはまだ不明ですが、マーケターにとっては追っていきたい情報だと言えます。日本ではNFTなどの技術は米国などと比較するとあまり普及していないと言えますが、その波は飲食業まで来ており今後企業のブランディング戦略も変わってくることが予想できます。
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参考:
Starbucks “Starbucks Brewing Revolutionary Web3 Experience for its Starbucks Rewards Members“
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