Blog/Opinion

YouTubeが最強の広告プラットフォームへ進化? YouTube Select

YouTubeが最強の広告プラットフォームへ進化? YouTube Select

投稿日:2021年5月17日/更新日:2021年6月22日

YouTube Select

YouTubeは過去数年間、コネクテッドテレビ(CTV)をプラットフォームとする視聴者が増えていることを主張してきました。

現在、YouTubeはブランドがオーディエンスにリーチするための広告フォーマットを開発しています。

[ YouTube Select ]というものをご存じでしょうか?

今回はYouTube Selectについて考えていきたいと思います

 

 

YouTubeは、CTV向けの「ブランド拡張」などの新しい広告製品を発表しました。

YouTubeの最高経営責任者であるRobertKyncl氏は、CTVにより、YouTubeは「基本的に大規模にさらに多くのイノベーションを行うことができる」と語りました。

 

YouTubeの現状

Comscoreによると、YouTubeは、広告でサポートされているすべてのストリーミング総再生時間の40%を占めているようです。

また、今月発表された最新の財務報告によると、YouTubeの広告売上もは第1四半期に60億ドルを超え、前年比で50%増加しています。

その一方で、YouTubeも厳しい競争に直面しています。

Amazonは、Fire TVやTwitch、Prime Videoを通じて、月に1億2000万人の視聴者に到達すると述べています。

現在、Amazonは、視聴者に広告に登場する商品をオンラインのアマゾンショッピングカートに追加するよう促す広告動画のように、アマゾン経済圏内をさらに発展させるための手法を開発しています。

一方で、YouTubeの新しい「ブランド拡張」は、視聴者は商品に関する詳細情報にアクセスできますが、商品を購入するためのチェックアウトページに直接アクセスすることはできません。

視聴者ができることは、これらの「ブランド拡張」広告から自分の携帯電話にリンクを送信することです。

 

YouTubeの幹部は、YouTubeで「買い物可能な」マーケティングオプションについて話し合いました。

eコマースがブームを続けているため、YouTubeをより買い物しやすくしています」とGoogleの南北アメリカの社長であるAllanThygesenは述べています。

「すべての広告主は、閲覧可能な商品画像をダイレクトレスポンス動画広告に追加して、関心のある買い物客が自分のWebサイトやアプリをクリックするように促すことができるようになりました。」

 

日産は、パンデミック時に自動車メーカーがYouTube広告をどのように使用したかについて話し合うために、YouTube ブランドキャストで取り上げられた題材の1つでした。

このとき、今後20か月で10台の新車の発売を促進する方法を考え出す必要がありました。

日産自動車の米国最高マーケティング責任者であるAllysonWitherspoonは「YouTubeは、実績のあるプラットフォームであり、将来発売される製品の発売方法を根本的に変えました。」と述べています。

 

[ YouTube Select ]とは?

YouTubeはさらに多くの広告製品とブランドの購入オプションも提示しています。

新しいプログラムの1つはYouTubeSelectと呼ばれ、四半期ごとにブランドを季節のイベントに合わせます。

YouTube SelectはTVCMに近い形で動画広告を購入できる仕組みである。

ネット広告費がテレビ広告費を追い抜いている現在、このサービスは今後は大規模な動画ブランディングサービスの中心になりうるかもしれません。

このサービスはGoogle Preferredと呼ばれていたテレビの広告購入に近い方法で運用されていた広告システムに代わるものになる。

Google Preferredは出稿可能な広告主は限られており、さらにアメリカとカナダでのみ利用可能であったが、YouTube Selectは世界中での利用が可能になるであろう。

 

他には何をしている?

YouTubeはまた、多様な声や過小評価されているコミュニティへの投資にも焦点を当てています。

YouTubeは、より多様なコンテンツを生成するために#YouTubeBlackに参加する黒人クリエイターと一緒にプログラムを開発しています。

これは現在注目されている人種差別の問題などにも大きな影響を与えます。

つまり、YouTubeは多様性を認めるコミュニティ作りに参加しており個人を大切にすることをユーザーに発信しており、このような取り組みは、企業イメージの構築の手法の1つである一方で、多様性の大切さを世の中に発信する社会貢献活動にもつながっていきます。

 

YouTubeにおける懸念

ただし、YouTubeがプラットフォームでのブランドの安全管理の徹底し、広告主に安心感を与えることが必要不可欠でしょう。

YouTubeはあらゆる種類のビデオの巣窟であり、オリジナルの番組や高品質の作品がある一方で、ブランドを無効にする可能性のあるトピックや主題もあります。

つまり、悪いイメージを与えるコンテンツとともに広告が表示されてしまえば、広告主のイメージダウンにつながる可能性もあり注意が必要です(ブランドセーフティ)。

YouTubeはプラットフォームにおける広告主への安全性、コンテンツの透明性を証明することにより広告プラットフォームとしてさらなる拡大をするでしょう。

 

 

参考記事:Here is everything YouTube revealed for advertisers at Brandcast | Ad Age

scroll