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Twitterのサブスクサービス「Twitter Blue」の戦略とは
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Twitterのサブスクサービス「Twitter Blue」の戦略とは
Twitterのサブスクサービス「Twitter Blue」の戦略とは
近年様々な業界で取り入れられているサブスクリプションサービスですが、Twitterも今年より「Twitter Blue」と呼ばれる有料サブスクサービスを開始しました。ただし日本ではリリースされておらず、6月にオーストラリアとカナダでリリースされ、11月よりアメリカとニュージーランドで提供が始まりました。まだ日本版リリースについて公式の発表はありませんが、本記事ではTwitter Blueの機能及びその戦略について考察していきたいと思います。
Twitter Blueとは
前述の通り、Twitter BlueとはTwitterが今年より開始した月額有料制サブスクリプションサービスであり、米国では今年11月より$2.99(340円)で提供されています。今後日本での展開については公式に公表されていませんが、App StoreでTwitterを確認してみるとアプリ内課金の欄に350円と表示されていることが分かります。そのため近いうちに日本でのリリースも考えられるかもしれません。
具体的な機能
具体的な機能としてはまず細かなものとして、ツイートの取り消し、特定のDMのピン止め、カテゴリー別でのツイートのピン止めなどの機能が追加されるようです。それほど大きな違いではないように感じますが、よりストレスなくツイッターを利用することが可能になるようです。
大きな特典としてはまず「Labs」という機能の利用挙げられます。「Labs」とはTwitterの一般ユーザーよりも先に開発中の新機能にアクセスすることができるという機能で、例えば10分間の動画が投稿できる(一般ユーザーは2分20秒)など一般ユーザーと異なった体験をすることができます。
最も大きな特典と言えるのが広告なしでの記事の閲覧です。Washington Post, USA Today, Reuters, BuzzFeedなど、米国の様々なメディアの記事をストレスなく読むことが可能になります。今後更にメディアのラインナップは増やしていく予定だそうです。Twitter Blue加入者から得たサブスクリプション収益の一部を提携メディアに支払うというビジネスモデルを取り入れているようです。
戦略
SNSでの月額有料制サブスクリプションサービスは未だメジャーな領域ではなく、Facebookにおいてもファンサブスクリプションサービスは存在しても上記のようなサービスは提供していません。というのも、SNSの特性上操作性に付加価値を持たせるだけではどこか不十分でユーザーの興味を惹きつけることが難しいからだと言えます。また、フィード上から広告を取り払うというような施策を取ったとしても、お金を支払うほどでもないと感じるかもしれません。その点、Twitter Blueはメディア記事を広告フリーで閲覧可能にさせることで新たな顧客を呼び込むことができ、より魅力的なサービスとなっています。
また、ニュース会社は近年特にデジタル広告収入の面で苦戦しており、ニュース会社側にとってもメリットがあると言えるでしょう。Twitter側は1人のニュース閲覧から得られる収益は広告を閲覧することから得られる収益よりも50%高くすることを目標としており、配信元に一部還元するためニュース会社側も大きく得をする形になっています。特に、ニュース会社はGoogle、Amazon、Facebookなどと比べると広告収入で劣っている現状があり、ここでTwitterと協業することでwin-winな関係が築けるでしょう。
まとめ
オーストラリアとカナダでのリリースを経て米国ではサービスを開始したばかりのTwitter Blueですが、あまり前例のないサブスクリプションサービスであるため、今後どのような動きを見せるかは予想できません。米国の各ニュース会社をうまく巻き込み魅力的なサービスになっていますが、日本でリリースされる場合はどうなるのでしょうか。というのも、日本で展開する場合ユーザーの興味を惹くメディアを揃える必要があると同時に、そもそも日本のTwitterのユーザー層は「ニュースなどのコンテンツに興味があるのか」など様々な要素を考慮する必要が出てくるでしょう。今後とも注目してみてはどうでしょうか。
参考:
CNET “Twitter、有料版「Twitter Blue」を米国とNZでもリリース”
IT Media “月額2.99ドルの「Twitter Blue」、米国でもスタート 広告無し記事リンクなどの機能追加”
Twitter “Twitter Blueについて“
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