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動画配信サービス(SVOD)に未来はあるのか
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動画配信サービス(SVOD)に未来はあるのか
動画配信サービス(SVOD)に未来はあるのか
最近では家で過ごす時間が増え、NetflixやHuluなどをはじめとしたサブスクリプション型の動画ストリーミングサービス(SVOD)に加入した人も多いと思います。実際にアメリカでは、現在動画配信サービスに登録している人の内およそ35%は新型コロナウイルス流行後に登録したというデータも出ており、近年では非常に盛り上がりのある市場となっています。
しかし、最近ではワクチンの流通などを通し、アフターコロナが意識されるようになってきており、コロナ収束と同時に動画配信サービスも衰退していくのではという懸念も広がっています。今回この記事では、アフターコロナにおける、これからの動画配信サービスの行方を大まかに考察していきたいと思います。
現状
2020年の初めに動画配信業界は予想を上回る成長を見せました。ただ、Netflixは2020年上半期に登録者数を大きく伸ばしましたが、それ以降は平年並みの伸び率にとどまりました。これはサブスクリプションサービスの特徴とも言え、一度取り込んだ層は離脱することはあっても増えることはありません。そのため、コロナが収束した後は離脱者が増え下落していくのではと考えられており、それぞれの企業はこれまで以上に顧客ロイヤリティやリテンションレートの向上に取り組んでいます。限定映画の配信を行ったり、週一でドラマを配信したりすることも顧客がなるべく離れていかないための取り組みの例です。
また、映画館などで入場制限が設けられる中、映画業界では動画配信を通しD2C (Direct to Consumers)の形でコンテンツを提供する取り組みも行われています。
例えば、ディズニーはディズニープラスでオリジナルアニメや映画を配信し、以前と比べ映画による収益が見込まれない分ストリーミングに力を入れています。特に、限定コンテンツを配信し、プレミア感を持たせることで登録者数を伸ばしています。
ディズニーに関しては、動画配信による売上げに加え、各国におけるディズニーランドの営業再開などを通し現在再び成長を見せています。
予測
テレワークなどを含む働き方の変化がそう言われるように、コロナ禍に生まれたいくつかの優れた習慣はこれからも残っていくと考えられ、ストリーミングサービス及びサブスクリプションサービスはその一つと言えます。
動画配信業界はコロナ禍に多くの顧客を取り込むことに成功しました。特に、顧客はこれまで触れる機会のなかった海外ドラマや映画などのコンテンツを手軽に視聴できるようになり、これは動画配信の一つの強みであり、一部の利用者にとっては欠かせない習慣となりました。
また、一般視聴者に限らず、映画会社を含む制作会社を取り込むことにも成功しました。映画会社やテレビ番組制作会社は自社のコンテンツをより多くの視聴者に視聴してもらうためにチャネルのような形で動画配信サービスにコンテンツをを提供するようになり、これからもこの形は変化しないと考えられます。
Netflixの共同CEOであるロバート・ヘイスティングス氏は、現在家庭でのテレビ視聴時間の10%しかNetflixはとれておらず、そのような意味ではまだ伸びしろのある市場だと述べています。また、Netflixは映画会社の運営する映像配信に競合する目的で2021年はオリジナル映画の作成に注力するとしており、映画会社やテレビ番組制作会社のこれからの立ち振る舞いも見逃せないものとなっています。
様々な懸念はあるものの、動画配信サービスはコロナ禍の間に見事に人々に定着し、これからもより拡大していく市場でしょう。
参考:
Business Insider “収益2.6兆円”動画の覇者Netflix「絶好調決算」から見る“配信戦争”の行方……日本発作品も戦える”
Digital Content Next “Streaming Services will Retain Subscribers Even After the Pandemic”
USC News “Predicting the Future of the Entertainment After COVID“
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