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韓ドラで注目されるプロダクトプレイスメントが効果的な理由
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韓ドラで注目されるプロダクトプレイスメントが効果的な理由
韓ドラで注目されるプロダクトプレイスメントが効果的な理由
近年、世界的に韓国のエンタメの勢いが止まりません。Netflixで昨年は「愛の不時着」、今年は「イカゲーム」が国を超えて大ヒットしました。そんな韓国ドラマでよく見られるのが、「プロダクトプレイスメント」、通称PPLというマーケティングの手法です。PPLとは、ブランドの商品やサービスをドラマや映画に登場させることで、広告・宣伝を行うことです。最近では、コロナの影響で人々が外に出歩く頻度が減り、街中の広告を見る機会が減ったため、家にいる人に効果的にリーチできるPPLへの注目が高まっています。
自然なリーチが生み出すPPLの効果
PPLの大きな利点は、人々の注目を自然に商品に向けることができることにあります。テレビCMや張り紙などの広告では、人々の注目を言ってしまえば無理やり商品に向けるように作られています。また、デジタル広告などにおいても、広告が人々に届いているのかというリーチの問題があります。
しかし、PPLでは人々が好きな映画やドラマに集中する中で、自然と登場している商品にも目が向くため、質の高いリーチが見込めます。また、作品の中で俳優が商品が利用することで、ブランドへの信頼を高める効果も見込めます。例えば、トム・クルーズがかけていたサングラスやウィル・スミスが乗っていたバイクなど、実際に話題を呼び、売上増加につながっています。
このように、PPLは2020年において、顧客にアップローチする上で最も自然で効果的なマーケティング手法の1つなのです。
さらに、PPLを積極的に取り入れているNetflix、Hulu、Amazon Primeなどの動画配信サービスは、確実に人々の注目を集めています。Netflixは現在世界で1億人以上のユーザーを抱えています。その数字だけでも、メディアマーケティングが持つ潜在的な影響力の大きさが分かります。
PPLでブランド力を築いてきたコカ・コーラ
PPLを1940年代から積極的に活用してきたブランドがあります。それが、世界的飲料メーカーのコカ・コーラです。最近では、Netflixの人気シリーズ「ストレンジャー・シングス」でも昔のデザインで登場したコカ・コーラのPPLが話題になりました。今では、ブランド価値の世界ランキングで上位に入るコカ・コーラがブランド認知を高めると同時に、ブランドイメージを顧客に伝える上で、PPLが大きな役割を担ったと考えられます。
☞ コカ・コーラのブランディングに関する記事はこちら
日本におけるPPL
日本では韓国ほどエンタメにおけるPPLは見られません。特にドラマにおいて実在する商品が登場することはまだまだ稀なのではないでしょうか。しかし、アニメの分野では、商品がアニメ化され作品に登場することがあります。
その代表例は、日本中で大ヒットしたアニメ映画「君の名は」です。作中で、主人公がサントリーの「南アルプスの天然水」を飲む場面があり、パッケージも忠実に描かれています。
これから日本でもPPLというマーケティング手法が浸透していくかもしれません。
参考:Forbes “How Product Placement Works in 2020 with AI Deep-learning And More” (https://www.forbes.com/sites/lelalondon/2020/06/24/how-product-placement-works-in-2020with-ai-deep-learning-and-more/?sh=61f269b17791)
日経XTrend 「露骨でも絶妙!韓流のプロダクトプレイスメントが面白い」(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00157/00078/)
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