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知っておきたいプライシングの重要性

知っておきたいプライシングの重要性

投稿日:2021年1月26日/更新日:2021年6月22日

Pricing

今回のブログは価格( Pricing )について焦点を当ててお話ししていきたいと思います。

価格決定をすることはビジネスにとって非常に重要な工程になります。

価格決定に関しては施策立案の際に用いる4P にも組み込まれています。

現在ではAIにより膨大なデータの解析などをすることにより合理的な数値を導き出すダイナミックプライシングと呼ばれる手法も用いられており、その手法は様々です。

今回はなぜ適切なプライシングが重要になるのかを考えていきます。

 

売上・利益に関わる

これは当たり前のことになりますが高値で売れば売らなければならない量は減り、安値で売れば量は増えます。 売り出したいプロダクトによって頻繁に買われやすいものなのかそれともそうでないものなのかなどを考慮するのも初歩的な考え方の 1 つになるかもしれません。

1 つの商品から生み出される利益だけに追求し過ぎずに全体像を考えて現実的な売上率を念頭にプライシングをする必要があるでしょう。

 

市場シェアにつながる

市場シェアとは市場の中でそのプロダクトがどれくらいの割合を占めているかを示します。 市場シェアが大きくなれば 売上はもちろん、 そのプロダクトに 対する認知度の向上にも大きく貢献します。

ではここでクープマンが唱えた6 つの市場占有率の目標値を見てみましょう。

  • 独占的市場シェア( 73.9% )

シェアを独占している状態。

  • 安定的トップシェア( 41.7% )

3 社以上での競争を している場合 41.7 % 以上のシェアを持つ場合、市場の中で強者であり、安定した地位を築けています。

  • 市場影響シェア ( 26.1% )

市場の牽引者であるかどうかのラインであり、十分にシェア逆転が起こることも考えられます。

  • 並列的競争シェア(19.3%)

市場が拮抗している状態であり、この数値を超えると他社よりも1歩リードしていると考えられるでしょう。

  • 市場認知シェア(10.9%)

競合他社や消費者により認知はされているものの影響力は小さくほとんど注目されません。

  • 市場存在シェア(6.8%)

他人によって思い出すことができる範囲であり、市場で競争していくにあたり最低限であると考えられる数値。

市場シェアに関してはこのような数値を用いてポジション付けや優劣の判断をすることができます。

 

ブランドイメージ に関わる

もしプロダクトの価格が高すぎてまったく売れなかったために価格を落としたら消費者はどう思うでしょうか?

価格の下落とともに品質の下落も起想することが予想できますでしょうか?

では逆に安く売りだしたところ予想以上に売り上げが伸びたために価格を上げたら消費者はどう感じるでしょうか?

このように適正な価格を見つけずに適当な価格をつけてしまったが故にブランドイメージに影響を与えてしまうことも大いに考えられます。

 

競合への対抗策となる

消費者はモノを選ぶときに優位性の高いプロダクトを選択します。

この優位性とはプロダクトの性能などの場合もありますが、価格も重要な要素の1つとして捉えられています。

競合他社への対抗策としてプロダクトをより安価に提供することも優位性を高める1つの戦略であることは明らかです。

 

 

今回はプライシングの重要性についてお話ししましたが、ほかのブログではダイナミックプライシングについてもお話ししているので是非ご覧ください!!

 

 

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