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APIがビジネスの価値を向上させる?
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APIがビジネスの価値を向上させる?
APIがビジネスの価値を向上させる?
API(Application Programming Interface)とは、プログラムが相互作用するために利用するインタフェースの仕様です。
では、ビジネス用語として使われる「APIエコノミー」とはなにか。
APIエコノミーとは、APIを連携・活用してサービスや価値が創出する経済の仕組みのことを指します。
APIエコノミーの代表例:Google Maps
一般的に企業のコーポレートサイのアクセスページを開くと会社の所在地周辺の地図がGoogle Mapsを使って表示されます。
Google MapsがAPIを公開している為、Google Mapsの地図情報は、任意のWebページ上に自由に利用することができます。
スマホアプリにマップ機能が搭載されていることは珍しいことではありませんが、アプリの開発者がマップを作成することは非現実であり、こういった場合にGoogle Mapsのようなサービスを利用することができます。
世界的なブームを巻き起こしたポケモンGOも2017年末まではGoogle Mapsを利用していました。
API公開のビジネスモデル
Google MapsのAPIは課金型ですが、無課金型、バックマージンがもらえるタイプなど様々なビジネスタイプがあります。
配車サービスのUberはバックマージン型の代表的な例です。
UberのAPIを使うと、開発者は自分のアプリに簡単に「配車」ボタンを設置でき、このボタンを介してUberのサービスが使われると開発者にバックマージンが支払われる仕組みになっています。
一方、Uberは、多数のアプリに配車ボタンが設置されれば、それだけサービスの販売チャネルを増やすことができるというメリットがあります。
APIで繋がるエコシステム
Uberアプリにはマップ機能が搭載されており、依頼したタクシーがどこまで来ているかリアルタイムに確認できる機能がありますが、これはGoogle Maps APIを使って実装されています。
つまり、Uberを利用することは、同時に、APIを介してGoogle Mapsを使うということでもあります。
一方、Google MapsアプリからUberを使うこともでき、経路選択で「配車」を選ぶと、Uberアプリを介さずにタクシーを呼ぶことが可能です。
このように、APIを通じて得られるサービスを組み合わせることができるのがAPIエコノミーのメリットです。
APIエコノミーの注意点とは
公開側
APIを公開する側には、公開したAPIの利用ボリュームなどに関して入念なビジネスシミュレーションが必要となります。
便利な情報を無料で公開すれば利用者は増えるかもしれませんがビジネスが成立しません。
無料、有料の境界線や利用料などマネタイズについて計画する必要があります。
適切な境界線を引くことができなければ、有料プラン並行するユーザーが得られず、売上に繋がらないといった問題へとつながるかもしれません。
利用側
APIの利用側は提供者により自社サービスの命運が左右されるリスクがあります。
例えば、GoogleとUberは、自動運転車開発において競合関係にあり、地図データはその核となる部分です。
UberとしてはGoogle Mapsに自動運転車向けの機能が開発されてもAPIの公開が行われない、高額な利用料がかかる可能性もあるなど不安定な要素が多く残ります。
直接的に関係のないビジネスでも様々な事態において対応することができるようにリスク回避ができるようにプランを立てておくことが非常に重要です。
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