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マーケティングで強いアイディアを生みだす方法:「N1分析」

マーケティングで強いアイディアを生みだす方法:「N1分析」

投稿日:2020年8月17日/更新日:2021年6月22日

マーケティングでは、売り上げを伸ばすためにどのようなアクションを実行するかというアイディアが重要になります。マーケティングで理想的なアイディアとは何か、そしてどうすればそのアイディアを生み出すことができるのかについてお話ししたいと思います。

マーケティングのアイディアに必要な2つの要素

強いマーケティングアイディアには、2つの要素が必要不可欠です。それは、

  • 独自性:他にはない特有な個性があること
  • 便益:顧客に利益をもたらすこと

独自性は、その商品やサービスのユニークさとも言えます。他にはない特徴があることは、人々の注目に値するかどうかにつながります。その商品やサービスが独特で目新しいほど、顧客の注意を引くことができます。そして、便益とは、顧客がその商品やサービスを利用することで得られる無形の価値を意味します。これは、顧客の購買決定を大きく左右する要素です。商品・サービスが持つ便益が高いほど、顧客の購買意欲が高まります。

この「独自性」と「便益」の両方を持たなければ、しっかりとしたマーケティングのアイディアになりません。もし、便益がしっかりあっても、独自性に欠ければ、その商品は代替性があり、差別化されていない「コモディティ」となります。反対に独自性があっても、はっきりとした便益がなければ、エンターテインメントに重きを置いた、ただの仕掛けになってしまいます。対象とする顧客が欲しいと思う商品やサービスのアイディアを生み出すには、この2つの要素を十分に含む必要があります。

マーケティングのアイディアには2面ある

マーケティングのアイディアには、商品やサービスそのものについてのアイディアである「プロダクトアイディア」と商品やサービスを顧客に認知してもらうためのアイディアである「コミュニケーションアイディア」の2つの面があります。その中でも、プロダクトアイディアは必要不可欠な側面です。基盤である、商品やサービスそのもののアイディアが独自性・便益のどちらかで劣り、弱いアイディアであった場合、どれだけコミュニケーションアイディアが優れた独自性や便益を持っていても成功しません。コミュニケーションアイディアは特に、プロダクトアイディアの独自性を補う側面になります。

アイディアを創出するための「N1分析」

一般的にマーケティングのアイディアは、テストマーケットを行ってから実行します。より独自性と便益に優れた強いアイディアを出すためには、1人の顧客の購買行動を深く分析する手段が有効です(N1分析)。これは、バイアスを最小限にするために、一定数のサンプルを必要とする一般的な統計とは大きく異なります。大きい数のサンプルを分析しその結果の平均を得ることで、調査結果の質が上がると考えるのが統計学の基本です。しかし、独自性のあるアイディアを求める場合に、平均化されたデータは役に立ちません。なぜなら、1人1人の違うデータの平均を求めれば、驚きや新しさのない普通が生まれるからです。

そのため、アイディアを創出するための調査では、何人もの顧客を分析するのではなく、1人の顧客の心理を徹底的に深堀りする方が有効です。顧客の購買決定を左右する重要な要素をひとつに絞ることができ、今まで平均化する際に省かれ、見えていなかったアイディアの糸口を見つけ出すことができます。そうすれば、顧客がほかに見たことのない、独自性のあるアイディアを創出できます。

参照:顧客プロファイリングの基本

参考:MarkeZine「マーケティングで有効なアイデアはたった1人の顧客分析から生み出せる 考え方の基本を解説」(https://markezine.jp/article/detail/30733

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