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ネイティブアプリとWebアプリ、どちらを開発するべき?

ネイティブアプリとWebアプリ、どちらを開発するべき?

投稿日:2022年6月20日/更新日:2022年6月20日

近年多くの企業が消費者と良好な関係を築くために自社アプリを提供しています。アプリと言うと「iPhoneでApp Storeから入手するもの」という認識が一般的かもしれませんが、実際には大きく分けるとネイティブアプリとWebアプリの2種類に分類されます。本記事ではそれぞれのアプリの解説及びメリット・デメリットについて考えると同時に、それぞれを組み合わせたハイブリッドアプリについてもなるべく専門用語を避けつつ取り上げたいと思います。

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ネイティブアプリとは

ネイティブアプリとは一般的に想像する、アプリケーションストアからデバイスにインストールするようなアプリを指します。iOSであればApp Store、AndroidであればGoogle Playからインストールを行い、その他にもWindowsではMicrosoft Storeなどが存在します。特徴として、プラットフォームに依存する点が挙げられ、シェア拡大についてもプラットフォームにおけるユーザー数に左右されます。例えば、日本ではiOSが高いシェアを誇るため、iOS向けのネイティブアプリを開発することはメリットが多いと言えます。

メリット

・プラットフォームにユーザーが多いとアプリへの流入も増える

・高い操作性

・デバイスの機能を利用できる

・デバイス上にアプリアイコンが表示され続ける → 継続的な利用、ブランド認知

・必ずしもインターネットに接続されている必要はない

特に、ブラウザ上で動作するWebアプリと比較するとスムーズな操作が可能です。また、位置情報機能やプッシュ通知などが利用できるため、より良いサービス及びUXを提供することができます。

デメリット

・高い開発コスト

・リリースの際審査がある場合がある

・プラットフォーム側に手数料を支払う場合がある

Webアプリではプラットフォーム側のシェアから恩恵を受けることができますが、それに伴うコストも多く存在します。特に、プラットフォーム別でアプリ開発を行うため、複数のプラットフォームでアプリをリリースする場合は時間的なコストもかかってくるでしょう。

 

Webアプリとは

デバイスにインストールを行うネイティブアプリとは異なり、Webアプリはインストールを行わずにブラウザ上で動作します。そのため、アプリのプログラムはデバイスにインストールされているのではなくWebサーバー内に存在します。例えば、YouTubeはネイティブアプリも保有していますが、元々はWebアプリで、現在もブラウザ上での視聴が可能です。

メリット

・低い開発コスト(開発の際にも縛りが少ない)

・コンテンツの自由度が高い

・手数料を支払う心配がない

・様々なデバイスからアクセス可能

Webアプリはネイティブアプリとは異なり、様々なデバイスに向けた開発を行う必要がなく低コストで手軽に済む傾向にあります。また、アプリリリース時の審査なども存在しないため、全体的に自由度が高い点がメリットでしょう。更に、アカウントさえ持っていればマルチプラットフォームであるため複数のデバイスからアクセスでき、ユーザーとしても様々なシチュエーションでブランドに触れることができるでしょう。

デメリット

・自ら集客を行い、見つけてもらう必要がある

・操作性が悪い場合がある(読み込みが遅い等)

・デバイスの機能が利用できない

・インターネットに接続されていないと利用できない

操作性や提供できる顧客体験に関してはネイティブアプリに劣ると言えます。特に、プッシュ通知等が利用できないため、日常的にユーザーと接点を持つには向いていないかもしれません。

 

ハイブリッドアプリとは

上記二つとまた異なったハイブリットアプリも現在注目を集めています。ハイブリッドアプリはネイティブアプリとWebアプリ両方の良い点を組み合わせたアプリとも言えます。インストールはアプリケーションストアから行い一見ネイティブアプリのように見えますが、中身はWebアプリだと考えて良いでしょう。

厳密に言うと、一般的にネイティブアプリ開発時には用いられない「HTML5」「JavaScript」をはじめとしたWebサイト構築の言語を用いて開発され、表示はブラウザ上ではなくWebView上で行われます。つまり、Webの仕組みをネイティブに流用したアプリと言えます。

メリット

・低い開発コスト

・デバイスの機能を利用できる

・プラットフォームのユーザー数から恩恵を受けられる

開発を行う際にはネイティブアプリのようにそれぞれのOSに合わせて複数開発する必要はなく、Webアプリのように一度の開発でマルチプラットフォームに働きます。また、OSのアップデートがあったりメンテナンスを行う際にも一部データを更新するだけで済むでしょう。その他にも、プッシュ通知などをはじめデバイスの機能を利用できる点は運営側としては非常に助かるでしょう。

デメリット

・操作性がネイティブアプリほど高くない

・リリースの際審査がある場合がある

・プラットフォーム側に手数料を支払う場合がある

Webアプリの技術を流用するためネイティブアプリよりも操作性は低くないものの、若干劣る部分があります。また、アプリケーションストアにアプリを掲載するためアプリの信用度は高い一方で、ネイティブアプリ同様審査が必要でプラットフォームに手数料を支払う場合があるでしょう。

 

まとめ

アプリを開発/リリースする際、ネイティブアプリ、Webアプリ、ハイブリッドアプリと選択肢がありますが、それぞれのアプリにメリット・デメリットが存在するため用途に合わせて選ぶのが良いでしょう。特に、ネイティブアプリではデバイスの機能が利用できるなど顧客との長期的な関係構築が望まれる一方で、Webアプリもあらゆるコストが低く済むなどのメリットが存在します。アプリ開発を行う前に、一度自社の業種や業務形態と照らし合わせて適切な形式が何なのか考えてみてはいかがでしょうか?

 

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