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D&Iのその先?Amazonも力を入れているDEIとは
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D&Iのその先?Amazonも力を入れているDEIとは
D&Iのその先?Amazonも力を入れているDEIとは
近年、多様性は企業の取り組むべき課題、及び果たすべき責任として以前よりも注目されており、多くの企業がD&I(Diversity & Inclusion)を推進しています。その中で、Amazonをはじめとした企業はD&IにE(Equity)を加えたDEIの推進に力を入れています。本記事ではDEIの概念について深堀していくと同時にその効果について考えていきたいと思います。(近年SDGs詐欺やグリーンウォッシングなど、社会的/倫理的取り組みを悪用するケースが散見されますが、本記事は決してそのような行いを助長するものではありません)
DEIとは
前述の通りDEIとはDiversity(多様性)、 Equity(公平性)、 Inclusion(包括性)の頭文字を取った言葉で、社内及び社外に対して行われる社会的な取り組みです。企業がDEIを意識した活動を行うことで企業自体また社会にとっても良い影響をもたらすでしょう。
主に人事組織で使われることが多く、「女性、高齢者、外国人など多様な人材を雇用する」というような意味で用いられること多いです。しかし、これは本来の意味とは少し異なり、更に根本的な部分から考え直す必要があるでしょう。多種多様な人たちを会社に迎え入れることはDiversityの促進にあたり、企業の取り組むべき課題ですが、Inclusionつまりその人たちに安心して働いてもらえる包括性のある組織作りも欠かせません。多様性を意識した雇用は大切ですが、包括性とペアで推進しなければ被雇用者も思うように力を発揮することができず、それでは企業にとっても持続的な発展は見込めないでしょう。
D&Iとの違いは上記に加えてEquityが足されている点です。Equity(公平性)とはEquality(平等性)と混同されがちな概念ですが、大きな違いはそれぞれの人に合った対応をするかどうかです。様々な背景を持つ従業員に対し均一のサポートを行うのが平等性である一方、様々な背景を持つそれぞれの従業員に合わせ異なったサポートを行うのが公平性です。それぞれに合ったサポートを行うことで全員が公平で同じラインに立つことができるのです。
Amazonの取り組み
Amazonの創業者ジェフ・ベゾスは以下のように述べています:
「Amazonは、多様なバックグラウンドやアイデア、視点を持った、ビルダー(会社を築く人)たちがつくりあげている会社です。こうした多様性は、すべてのお客様に代わって発明を行うためには不可欠です」
社内の多様性を推進することで様々な人の知恵を取り込み、イノベーションを加速することができるとAmazonは述べており、会社にとってもメリットだとしています。これはイノベーションの父とも呼ばれているオーストリアの経済学者ヨーセフ・シュンペーターによって証明されていることでもあり、イノベーションは人々の知恵を集めることで生まれるとされています。
また、AmazonではDiversityを推進するだけでなくInclusion及びEquityの推進を行っています。ただ多様な従業員を雇用するだけでなく、全ての従業員にとって心地良く働ける環境作りに力を入れているのです。その中でも「Unconcious Bias(無意識の偏見)」に対する研修を徹底しているようで、これを取り除くことで包括性と公平性をもって様々な従業員と接することができると考えています。その他にも様々な取り組みを行っており、更に詳しくはページ下部に記載してある記事を参考にしてみてください。
DEIの効果
次に、マーケティング的な観点からDEIについて考えてみます。近年特に企業の社会的な取り組みは消費者にとって重要視されており、特にアメリカを中心とした海外の消費者は企業のDEIに対する取り組みを基準に製品やサービスの購入を検討するようになってきています。これは自身がより思想的に共感する企業で消費活動を行いたいという思いから来るものであり、そのため企業の実際に実施しているDEI活動の具体例を消費者へアピールすることも重要であると言えます。
また、なるべく倫理的な企業で消費行動を行いたいという思いも背景にあり、このような動きはDEIに限らずESGやCSR活動などでも見られ、気になった方は合わせてこちらの記事も是非読んでみてください。「グローバル投資を呼び込むには欠かせない?ESGマーケティングとは」
まとめ
今回取り上げたDEIですが、これは決して目標ではなく企業の発展に欠かせない手段であるとAmazonも述べています。日本ではDiversityばかりに注目が集まっている傾向がありますが、長期的に見るとInclusion及びEquityの要素も欠かせません。そのような活動に取り組み、またその実績を公開することで企業に対する信頼性も高まるでしょう。一見マーケターにとって関係のないトピックにも見えますが、是非意識してみてはいかがでしょうか。
参考:
Adweek “Young Consumers Are Paying Close Attention to Your Company’s DEI Efforts”
Amazon “ダイバーシティだけじゃない。Amazonが推進するDEIとは?“
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