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広告評価に不可欠なアトリビューション分析
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広告評価に不可欠なアトリビューション分析
広告評価に不可欠なアトリビューション分析
今回は、広告評価に欠かせないアトリビューション分析について解説します。
オンライン広告は、顧客との繋がりを明確に数値化できる大変便利な手法です。オンライン広告を通じてもたらされるデータには様々な種類がありますが、直接的な指標にばかり気を取られていては広告全体の最適化を目指せません。顧客がどのようなプロセスを経てコンバージョンに至ったのか、あらゆる要素を総合的に分析し、より効率的なアプローチを展開する必要があります。
1. アトリビューション分析
‘‘Attribution’’とは、日本語で「帰属」を意味します。顧客のお買い上げが何によってもたらされたのか、それぞれの広告に結果への貢献度を割り振る分析手法が、アトリビューション分析です。広告の直接的な効果だけでなく間接的な効果もあわせて考慮します。
例えば、下の図のような流れを想定してください。
①ネットユーザーのAさんはま
②数日後、AさんはFa
③さらに数日後、G
今回、売買成立と直接に関連しているのは商品Xのウェブサイ
また、Googleからのサイト流入がスムーズに行われ
このように、
例えば自社ウェブサイトの整備と、検索流入を見据えたSEO施
ただ、本当にそれだけで良いのでしょうか。
今回のケースにおいて、
2. アトリビューション分析のメリット
メリットは大きく分けて2つです。
①顧客理解によるアプローチの構築
顧客が何をみて自社商品を認知し、惹かれ、購入に至ったのか、パーチェスファネルをさかのぼって広告を評価し、効果的なアプローチを組み立てることができます。
☞顧客理解に関連する記事はこちら「消費者パワーと顧客中心マーケティング」
②予算配分の最適化
広告の成果を数値で把握できれば、
3. 6つのアトリビューションモデル
アトリビューション分析は、
a.) ラストクリック:最終的にコンバージョンへ繋がったラストクリ
b.) ファーストクリック: 顧客の認知につながった最初の広告・
c.) 線形アトリビューションモデル:コンバージョン経路の各接点となるすべての広告インタラクシ
d.) 減衰アトリビューションモデル:ユーザーが直近で接した広告インタラクションに最も高い重み付けを行い、そこから徐々にウェイトを減らしていくモデルです。コンバージョンから7日前の広告だと、おおよそ半分くらいの重みになるよう計算されます。
e.) 接点ベース:ファーストクリックとラストクリックにそれぞれ40%の重み付けを行い、残りの20%はその他の接点へ均等に割り振られます。商品の認知に至ったポイントと、コンバージョンに繋がったポイントを重視しています。
f.) データドリブン:アカウントのデータが十分に蓄積されている場合には、過去のデータを利用して実際の貢献度を計算し、ウェイトを割り振ることができます。他のモデルとは異なり、複数の取引をダイナミックに捉え広告インタラクションを評価します。
4.まとめ
以上、アトリビューション分析についてのメリットやいくつかのモデルをまとめました。
アトリビューション分析は複数の広告による間接的な効果を分析し、適切な資源配分やより良い顧客理解を目指すものです。それは従来のラストクリック偏重型の広告評価に取って代わる手法と言えます。
近年ではデータドリブンマーケティングが叫ばれ、広告評価においても時系列やCVパターンを考慮したアトリビューション分析の導入が増加しています。
アトリビューション分析は、
【参照】
・Google広告「アトリビューションモデルについて」
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