知っておきたいマーケティングの7つのS
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ゲーム理論
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ゲーム理論
ゲーム理論
「ゲーム理論」と呼ばれるものを1度は聞いたことがありますでしょうか?
ゲーム理論とは?
ゲーム理論とは相手の考えや行動を読んで意思決定を行うという理論です。
ゲーム理論の代表的な例をご紹介したいと思います。
Prisoners ’ Dilemma(囚人ジレンマ)
囚人ジレンマとは個人の効率を優先に考えた結果が全体に対しては良い結果をもたらさもたらさない状態のことです。
分かりやすく2人の囚人の話をしてみましょう。
例えば犯罪者として2人が逮捕されたとします。
それぞれ自白しなければ2人とも刑期は10年、
どちらかが自白すればその人の刑期はなし、しなかった人の刑期が15年
また2人も自白すればどちらの刑期も7年になるとします。
容疑者A | |||
自白なし | 自白あり | ||
容疑者B |
自白なし | A:5
B:5 |
A:0
B:15 |
自白あり | A:15
B:0 |
A:7
B:7 |
上記の表を似て分かるように2人にとって一番良い条件は2人もが自白しなかった場合の刑期5年となります。
しかし1人だけが自白をした場合はどうでしょうか?
自分の刑期が0年になりますよね?
実際、お互いにとって黙秘が一番良い条件でも、自分だけ自白することにより得られる好条件があるために2人もが自白を選ぶでしょう。
すると今度は二人ともが自白した場合なので刑期が7年になってしまいます。
このように他を犠牲にして自分に有利なものを選ぶことにより、全体的には最善の方法を見いだせないことが”囚人ジレンマ”です。
Nash Equilibrium(ナッシュ均衡)
ナッシュ均衡とはステークホルダーたちが利害ばかりを追求し最適な方法を利用していないが両者のバランスがうまく取れている状態のこと。
上記の例でいえば2人も自白した場合の刑期7年の場合を指します。
Pareto optimum(パレート最適)
全体の利益を最大化する意思決定のこと。
上記の例でいえば2人も黙秘の刑期5年の場合を指します。
ゲーム理論を理解・応用することは現代ビジネス上における問題を解決するためのおおきな手掛かりになります。
自分側、そして相手側から物事を考え、全体像の把握をすることは最適な方法を導き出すための重要なステップになります。
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