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人間拡張はどのような影響をもたらすのか?

人間拡張はどのような影響をもたらすのか?

投稿日:2022年3月1日/更新日:2022年4月12日

人間拡張

NTTドコモが6G時代を見据え開発を進める「人間拡張基盤」をご存じでしょうか?

IoTの時代において、膨張を続けるデータ量に対応していくためにも、5Gよりもさらに高速大容量・低遅延をめざす必要があり、6Gの開発は欠かせないものとなっています。

そんな中で6Gを用いる技術として今回の記事で見ていくのが人間拡張です。

人間拡張とは

人間拡張とは、テクノロジーの力で人間の能力を拡張することにより、従来の人間単体では実現することが不可能だったことを実現可能な物へと変化させようとするアプローチです。

身体機能の強化

人間拡張は身体能力の向上とは異なり、外部デバイスの活用などにより即座に能力を外付けで拡張する行為を指します。

パワードスーツを着用することで、従来の身体能力をはるかに凌駕するほどの能力を得ることができるなどがわかりやすい例でしょう。

映画や漫画の世界でしか見てこなかった事象が段々と現実の世界でも見られるようになりつつあります。

今後も発展が続くことでゆくゆくは実用的なものとして世の中に出回ることが予想されます。

認知機能の強化

人間拡張の一環として認知機能の強化も含まれます。

ARゴーグルを用いることで現実の空間に建設予定の建物を表示させるなどがその1例です。

人間拡張では人間の能力の限界を外部デバイスなどを用いることで大きく超えていけることに1番の魅力があります。

 

 

実際に始まっている人間拡張の事例

身体拡張:クボタ

農業機械を製造するクボタが、重労働の負担低減用に、農業用のパワーアシストスーツを発売しています。

このアシストスーツは立ち上がる時に補助をしたり、荷物をワイヤで上げ下げする機能があります。
これにより、1人で20kgものコンテナを簡単に持ち上げられます

存在拡張:コマツ

国内では、建設機械を製造するコマツが、産業技術総合研究所と共同で「コマツ-産総研 Human Augmentation連携研究室」を設立しました。

この研究室では、「人と建設機械の協調」を高める為の高度な遠隔操作技術を開発していくとしています。

引用元:人間拡張とは?事例や関連企業を紹介【SFの世界が現実に?】 | いろはに投資 (bridge-salon.jp)

 

課題

人間拡張は人間の能力の可能性を大きく広げるものですが、実現に向けた課題があるのも事実です。

倫理的観点・法的観点に関する懸念が大きな課題となるでしょう。

外部デバイスと人間の融合がどの範囲まで倫理的に、あるいは法的に許容されるのかをしっかりと整備される必要があります。

 

 

参考:人間拡張(Augmented Human)とは?テックで人はどう変わるのか ⋆ ONETECH Blogs

 

 

 

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