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Apple Watch がヘルスケア分野で大活躍?

Apple Watch がヘルスケア分野で大活躍?

投稿日:2021年11月2日/更新日:2021年11月16日

Apple Watch

人気を集めるApple製品ですがその中でもいま大注目なのが「 Apple Watch 」です。

Apple Watch はiPhoneなどとのペアリングの容易さなどが最大のセールスポイントですが、実はヘルスケア分野でも大きな注目を集めています。

実際に医療の側面から見ても、想像以上の機能性を持っているようで、10代~80代まで、幅広い年齢層の「生命の危機の回避」に役立つ可能性があります。

今回の記事ではなぜApple Watchがヘルスケア分野で注目されているのかを解説します。

 

 

Apple Watchの主な機能

Apple Watchでは時計としての機能はもちろん、スマートウォッチである為、LINEなどの通知の受け取りのほか電子決済などにも対応しています。

今回はヘルスケアに関する機能について少し詳しく見ていきましょう。

 

血中酸素ウェルネス App

血中酸素ウェルネス App を使えば、血中酸素濃度レベルを好きな時に測定することが可能です。

これにより時と場所を選ばずに全体的なウェルネスの状態を知ることができます。

この機能は医療用ではなく、あくまで一般的なフィットネスとウェルネスを目的としたものでが、容易に自身の状態を知れる為注目されています。

 

心電図App

心電図Appは国に医療機器として認められるほどの信頼性を持っており、医療機関では「Apple Watch外来」を開設するところも増えています。

Apple Watch外来には電子メールを介して患者から送られてくるApple Watchの心電図(PDF)をもとに、「心房細動(しんぼうさいどう)」の有無や治療法等の質問に答えるのだ。

心房細動は心臓の病気でありながら、血栓性脳梗塞などの重大な脳の病気の原因にもなる恐ろしい病気だ。

そういった重大な病気をいち早く検知することができる機能が心電図Appであり、注目を集めています。

 

実際の医療現場の声でも精度面のように改良の余地はあるものの、Apple Watchは現状でも非常に有用なデバイスであるようです。

また、患者自身が日々の生活の中で健康状態をモニタリングすることは受診へのハードルを下げ、従来ならば受診していなかった患者に対してのアプローチにも唾がっています。

 

 

他には何に役立つ?

「睡眠時無呼吸症候群」も検出

Apple Watchでは睡眠時無呼吸症候群の検出も可能です。

この病気は、慢性的な睡眠不足を引き起こすだけでなく、心房細動、心筋梗塞、脳梗塞などの重大な心臓血管系の病気を引き起こす可能性があります。

こういった病気の予防にもApple Watchの機能である心電図機能Appや血中酸素ウェルネスAppが効果的で、心拍数+血中酸素濃度が分かれば、簡易SAS検査装置として活用できるようです。

更に、新型コロナウイルスの渦中である現在、血中酸素ウェルネスAppは簡易的にではあるが、パルスオキシメーターの代わりとして血中酸素濃度の測定も可能なようです。

 

「孤独死」の回避にも

「転倒検出機能」も一つの注目されている機能です、

この機能はApple Watchの装着者が転倒した場合に自動検知し、

・転倒検出後「1分間」は待機する
・手首を叩いて、意識が戻るように動作する
・警告音を鳴らし、周りに知らせる
・自動的に緊急通報サービスへ電話する
・位置情報が通知される
・「メディカルID」に設定した緊急連絡先(主に家族)へ、メッセージを送信する

といった一連の操作を自動で行ってくれるものです。

核家族化が進む現在、高齢者日起きる可能性の高い孤独死を回避する可能性のある機能として非常に心強い存在となるかもしれません。

 

 

医療の未来系

Apple Watchは今後の医療体制に大きな変化を与えるかもしれません。

Apple Watch外来などができているようにこのデバイスを通じて血圧や心拍など様々なデータを収集することができれば、医師の生活指導はより個別化し、パーソナライズされたアドバイスがなされるかもしれません。

また、アメリカでは、糖尿病や心臓病、うつ病などの病気と睡眠習慣の関連性を調べるアプリやてんかんの発作を予測するアプリなどの研究開発が進んでいるようで、更に幅広憂い分野にの情報収集・予防のデバイスと化すかもしれません。

こういったデバイスやアプリの進化によって疾病対策などには大きな変化がもたらされるでしょう。

 

参考①:アップルウォッチで不整脈発見できる? 40万人超で調査
 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

参考②:「アップルウォッチ外来」の需要が急増…無自覚の不整脈、孤独死回避にも一役(木原 洋美) | 現代ビジネス | 講談社(1/6) (ismedia.jp)

参考③:Apple Watch Series 7 – Apple(日本)

 

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