様々なテクノロジーが出現している現在、急増している機能の一つとして音声検索機能があげられます。
Amazon EchoやGoogle HomeのようなSmart Speakerが販売されだしたことが音声検索機能を急拡大させている理由の一つになります。
2018年、アメリカにおいて、4人に一人がスマートスピーカーを持っているのが現状です。
さらに25歳から49歳までの70%が1日に1回は音声検索を利用しているというアンケート結果もあります。
このような結果を踏まえると音声検索に対応するSEOを考え始める必要があります。
検索エンジン
SEOを考える前に重要なことが1つあります。
それは各スマートデバイスがそれぞれどの検索エンジンを利用しているかを知ることです。
Google Home | iOS | Amazon Echo | Windows10 |
Bing | Bing |
Googleが掲げる10の真実
例えばGoogle HomeやiOSに対応するSEOを考えるにはまずGoogleが何を目指しているのかという理念を考える必要があると思います。
Googleの理念とは「Googleが掲げる10の真実」として知られています。
では具体的に10項目とは何なのでしょうか。
1 ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3 遅いより速いほうがいい。
4 ウェブ上の民主主義は機能する。
5 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8 情報のニーズはすべての国境を越える。
9 スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10 「すばらしい」では足りない。
以上の10項目が「Googleが掲げる10の真実」として知られています。
ではこれはあくまで企業理念であり私たちマーケターがSEOする際に考慮すべき項目はどれなのでしょうか?
1 ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
4 ウェブ上の民主主義は機能する。
5 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8 情報のニーズはすべての国境を越える。
私はこの6つの理念をを考慮しつつSEOを考えていくべきであると思います。
まずユーザーファーストで物事を考える。つまり、ユーザーにとって利便性があり、信頼できる情報を提示することが大前提になります。
そしてスマートフォンなどのスマートデバイスが発達した現在、情報を集めるためのツールとして扱っているのはパソコンだけではなく、スマートデバイスを用いる機会が急増化しています。
さらに、様々な情報が錯綜する現代において情報ニーズというものは国や地域を関係なしにいつどこでも発生しうる可能性を持っており、まだ未開拓な情報も多く存在しています。
SEOを考える際にはこういった理念を上手く落とし込む必要があるでしょう。
具体的な施策例
では実際にどのような施策ができるのでしょうか?
- ユーザーファーストのコンテンツ作成 – ユーザーニーズを満たすコンテンツの作成。
- ページの表示速度の向上 – 画像解析度を問題がないギリギリまで落とす。
- 被リンクの作成 – 質の高い被リンクを持つことで検索上位へ。
- 適度な広告 – 関連のある広告の提示。Googleではユーザー満足度を下げる要因であるとしてポップアップ広告の掲載を禁じている。
- サイトのモバイル対応化 – 検索デバイスの多様化に対応できるようにモバイル対応したUIを用いる。
このような施策が実際にGoogleのSEOをする際に有効になります。
ではAmazon EchoやWindows10が用いているBingという検索エンジンに対してはどのように対策すべきでしょうか?
個人的にはあまり考慮に入れなくてよいと思っています。
なぜならGoogleを検索エンジンとして用いている比率が圧倒的に多いからです。
詳しくはこちらの記事を見ていただくとわかりやすいのですが、日本国内、世界全体、さらにはモバイルでのシェアのいずれにおいてもGoogleが圧倒的1位になっています。
そういった点からまずはGoogleのSEO理念を理解し施策を立てることが非常に有効かと思います。
音声検索に対応するSEO
では本題の音声検索に対応するSEOに関して話していきましょう。
検索結果の上位表示
– 音声検索においてヒットするサイトはテキスト検索における検索順位も上位のことが多いようです。
つまり、テキスト検索における検索順位でも上位に表示されるコンテンツ・SEO施策が重要になります。
ページ表示速度
– テキスト検索におけるSEO施策と同じでページ表示の速度が重要になります。
短文で簡潔な文章
– 音声検索において、長文はヒットしないようです。
明確なキーワードを含む短文を含むコンテンツの作成がカギになるかもしれません。
ページの信頼性
– 音声検索ではドメインへの信頼性が高いコンテンツのヒットが多いようです。
また、SNSにおいて広く拡散されているコンテンツのヒット率も高いようです。
強調スニペット
– スニペットとは簡単に言うとWebページの要約のようなものです。
音声検索で読み上げられる半数近くがテキスト検索において上位表示される内容であることがわかっています。
参考記事 : https://markezine.jp/article/detail/31714
では最後にどのような施策が考えられるのか考えてみましょう。
- キーワードを含む簡潔な短文を含むコンテンツ作り。
- タグの簡素化(わかりやすいタグ付け)
このような施策と通常のテキスト検索のための施策を融合させることで音声検索にも対応することができるのではないかと思います。