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知っておきたいマーケティングの7つのS

知っておきたいマーケティングの7つのS

投稿日:2020年8月31日/更新日:2021年6月22日

ここ数年のテクノロジーの発達によって、様々な形のマーケティングが生まれています。広告では、従来のテレビや新聞などのマスメディアに加え、WebサイトやSNSを媒体とする広告が生まれ、その影響力は従来の形の広告を追い抜いています。色々なマーケティングの手法が存在する中で、それらの特徴を理解し、自社の目的と照らし合わせて適切な手法を選択する必要があります。今回は、7Sと呼ばれる7つのマーケティングをまとめたいと思います。

ソーシャルマーケティング( Social Marketing )

ソーシャルマーケティングとは、企業側の利益だけでなく、社会全体の利益を考慮したマーケティングのことです。SN上のマーケティングと勘違いされがちですが、オフラインとオンラインの両方で人々と交流し、顧客との接点をつくります。ソーシャルマーケティングは、企業と人とのつながり、コミュニティ内の人々のつながりを意識したマーケティングとも言えます。

スモールマーケティング( Small Marketing )

スモールマーケティングとは、中小企業のマーケティング、比較的小規模な市場に対して行うマーケティングを意味します。小規模な市場であっても、これからの成長が期待できたり、専門性のある市場であれば、マーケティングを行う価値があります。

シンプルマーケティング( Simple Marketing)

シンプルマーケティングとは、顧客の多様なニーズを集約したり簡素化し、顧客を引き付けるマーケティングです。これは、人々が商品やサービスに対して、興奮や刺激ではなく、実用性やシンプルさを求めている場合に有効です。特に、複数の機能を一つに集約した商品を提供することは、消費者の生活を便利なものにすることにつながります。

スキップマーケティング( Skip Marketing )

スキップマーケティンのスキップは、テクノロジーの飛躍を意味し、「リープフロッグ現象」のことを指します。

リープフロッグ現象

リープフロッグはもともと英語で馬跳びのことを指します。リープフロッグ現象とは、新興国などのテクノロジーが普及していない環境に、先進国から最新のテクノロジーがもたらされることで、技術の発達段階が飛び越されることを言います。例えば、先進国では、インターネット通信速度は、1Gから2G、3G、4G、そして5Gと、段階を持って発達してきました。しかし、発展途上国、新興国など地域によっては、2Gから4Gといったように、3Gという段階を飛ばして、4Gがもたらされています。これが、「リープフロッグ現象」といわれるものです。

テクノロジーは、発達するとともに、ますます安価で入手することが可能になっています。このようなテクノロジーの飛躍によって生まれるマーケティングチャンスにも注目する必要があります。

スポーツマーケティング( Sports Marketing )

スポーツマーケティングは、スポーツを媒介としたマーケティングのことです。スポーツ団体や選手のスポンサーとなったり、スポーツの大会やイベントでの広告活動などが含まれます。特に、大規模なスポーツイベントは、絶大なマーケティング効果があります。アメリカではスーパーボウルと呼ばれる年に一度の国内最大のアメリカンフットボールの大会があり、それを中継するテレビ番組のCMは、毎年話題となります。世界的には、オリンピック・パラリンピック、FIFAワールドカップなどの大会があり、どれも企業にとって自社をアピールし、認知度を高める場所になります。

スクリーンマーケティング( Screen Marketing )

スクリーンマーケティングとは、テレビや映画などのスクリーンを通して行うマーケティングのことです。プロダクトプレイスメントは、その中でも有名なスクリーンマーケティングの一つです。テレビドラマやアニメ、映画などの場面で、実在する企業や商品を登場させる広告手法です。

セットマーケティング( Set Marketing )

セットマーケティングとは、商品とその補助となる商品の利害などを考慮し行うマーケティングのことです。例えば、コンピューターのハードウェアとソフトウェア、プリンターとインクなどの、セットとして購入されるものがあります。それらは、片方が高すぎれば、もう一方の売り上げの下がります。商品同士の関係を明らかにした上で、最適なマーケティングを行うことが重要です。また、既存の商品の補助となる商品を生み出すことで、新たな価値を創出することも、セットマーケティングの一つです。

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